木山啓子【特定非営利活動法人ジェンJEN 理事・事務局長】 国際部門

受賞年月

平成26年2月

受賞理由

特定非営利活動法人ジェン(JEN)事務局長としての活動を通じ、世界の紛争地や災害地における難民・避難民の救済や支援などに尽くした国際的な貢献。

受賞者の経歴

【主な職業】
特定非営利活動法人ジェン(JEN) 理事・事務局長

【学  歴】
1982年 立教大学法学部卒業
1992年 米国ニューヨーク州立大学バッファロー校社会学大学院修士課程修了

【学位・称号】
社会学修士

【経  歴】
大学卒業後、電機メーカーに就職。輸入商社に転職後、アメリカへ留学
1994年~ ジェン創設に参加
2000年~ 特定非営利活動法人ジェン(JEN)理事・事務局長
2007年~ 特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)理事
2011年~ 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)共同代表理事

【表  彰】
2005年   エイボン女性功績賞
200512月 日経ウーマン誌ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006大賞

【主要著書・論文】
『誰かのためなら人はがんばれる -国際自立支援の現場でみつけた生き方-』(20101220日発売 木山啓子著かんき出版発行)

受賞者の業績

氏の業績は次の通りである。
同人が理事・事務局長を務めるJEN(ジェン)は、自立支援を活動の軸にする国際協力NGOである。紛争や災害で一時的に自立が阻害されている人々へもう一度自分の力で生活できるためのサポートを行っており、活動範囲はアフガン、イラク、南スーダンなどこれまで20ヶ国以上、延2000万人以上を支えてきた。プログラムは井戸掘削や学校再建などのインフラ整備から心のケアまで多岐に渡る。1日も早い撤退が成功とされ、依存を高める物質的金銭的援助には頼らないのも特徴である。これらの事業の多くは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連児童基金(ユニセフ)、外務省、諸財団などから委託事業であり、現在、アフガニスタン、パキスタン、イラク、スリランカ、南スーダン、ハイチ、宮城県、ヨルダン(シリア難民緊急支援)で支援事業を実施、世界各地で毎年約50万人以上を支援している。
同人はそのプロ集団JENの事務局長として、的確な指揮とずばぬけた行動力で、世界中で250人以上のスタッフを統率、指揮し、世界の紛争地や災害地で厳しい状況にある人々を、毎年約50万人以上の経済的自立と心のケアを支援するとともに、国際協力を目指す日本の若者の育成にも力を注いでいる。同人がJEN旧ユーゴスラビア地域代表として1994年より従事した旧ユーゴスラビアにおける難民・避難民支援活動では、14ヶ所の事務所を立ち上げ、約500名に及ぶ現地のスタッフを統括した。『心のケアと自立の支援』をモットーに、コミュニティサービスを中心とした、緊急支援、シェルター、収入創出、職業訓練、医療、民族共生・平和構築、教育等の自立支援につながる多様な事業を実施するなど、その活動は国際的に非常に高く評価されている。
【主な活動内容】
1994年  旧ユーゴスラビア地域における難民・国内避難民支援を実施(~2004年)
2001年   自然災害の被災者に対する緊急支援活動を開始。モンゴルの雪害(~2002年)・インド西部大地震(~2002年)
20018月 アフガニスタン難民避難民支援活動開始
20026月 エリトリア帰還難民支援活動を実施(~2007年)
20034月 米軍空爆直後のイラクに入り、首都バグダッドにて支援活動を開始
2004年     イラン東部大地震の支援活動を実施(~2004年)
200410月 初の国内支援として新潟・中越地震被災者支援を実施(~2010年)
2004年12月 スマトラ島沖地震で津波の被害を受けたスリランカの人々のための支援を開始
200510月 パキスタン地震被災者緊急支援を実施
西部地震被災者支援実施(200811月~)、洪水被災者支援実施(2010年~)、国内避難民支援を開始(2011年~)
2006          レバノン国内避難民緊急支援を実施(~2007年)
2007年   南スーダン帰還民支援開始
2008年   ミャンマーサイクロン被災者緊急支援実施(~2010年)
2009年   インドネシア スマトラ島沖地震被災者支援実施(~2010年)
2010年   ハイチ地震被災者緊急支援開始
2011年   東日本大震災被災者支援開始
20129月 シリア難民緊急支援開始


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