平成29年度アカデミア教育研究助成の決定

平成29年11月21日開催の理事会において、平成29年度アカデミア教育研究助成について選考を行った結果、次の1件に決定しました。

『グループ研究』
テーマ:「考えさせる指導法」についての実践研究
応募者:高等学校数学教育研究会(代表:栃木県立宇都宮女子高等学校吉川孝昭教頭他6名)

【選考理由】
昭和61年(1986年)栃木県内の高校の数学教師が集まって結成された高等学校数学教育研究会は、高校数学のあるべき姿を模索すべく31年の長きにわたり1~2ヶ月に1回程度の割合で研究会を開催し、会合の回数はこれまでに285回に及んでいる。
研究会は、教師自身の数学力の向上、教育方法の工夫、指導法の研究のほか、教育実践上の課題の共有と疑問点の解消等に関する文献研究や実践・研究報告を行っている。
また、研究会では『「考えさせる指導法」を求めて』と題して1年間の成果を冊子にまとめ、これまでに29号が刊行され、毎年、栃木県高等学校教育研究会数学部会研究大会や関東都県算数・数学教育研究大会において、冊子の無償配布と研究成果の発表を行い、研究成果の普及啓発に努めている。平成30年5月下旬発行予定の研究冊子『「考えさせる指導法」を求めてⅩⅩⅩ』は、記念すべき第30号として、これまでの集大成となるような計画で進められている。
以上のように、高等学校の有志の教員による長年に亘る研究活動と実践、さらには研究成果の普及啓発は特筆すべきものであり、高等学校における数学教育に多大に貢献したものとして、アカデミア教育研究助成を授与するに相応しいものと認めた。
 

 

 



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