平成25年11月13日開催の理事会において、平成25年度アカデミア教育研究助成事業へ応募のあった3件（個人1件、グループ1件、団体1件）について選考を行った結果、次のとおり個人研究1件を決定いたしました。

『個人研究』
橋口　俊一氏：宮崎県立都城さくら聴覚支援学校　教諭

教育研究テーマ「高齢聴覚障害者の戦争体験の手話語りを活用した授業展開及び一般社会へ向けて聴覚障害者理解のための啓発」

【取組内容】
高齢聴覚障害者を対象に彼らの手話による戦争体験の語りを撮影し、日本語字幕付きDVD作成。聴覚障害生徒用教材として活用のほか、聴覚者障害者理解のための一般社会向けの啓蒙活動に使用

【選考理由】
応募者が監修・制作した日本語字幕付きDVD『ろう者たちの太平洋戦争「高齢聴覚障がい者の語りから‐満州編‐」』（制作：都城さくら聴覚支援学校）は、作成意図した聴覚障害生徒用教材としての活用、聴覚障害者理解のための一般向けの啓蒙活動への使用のみならず、初中高等教育さらには社会全般に向けた平和教育の社会的教材として活用出来る、汎用性のある優れた資料として高く評価される。本件は、本助成事業の趣旨に沿った最初のアカデミア教育研究助成を授与するに相応しい取組として認められ、今後の教育効果さらには新たな教材開発が期待される。

助成額：10万円