平成26年11月7日開催の理事会において、平成26年度アカデミア教育研究助成事業へ応募のあった2件(個人2件)について選考を行った結果、次のとおり決定いたしました。
『個人研究』
梅田 英之氏:静岡県立科学技術高等学校 教諭
教育研究テーマ:高等学校・数学Ⅰ「データの分析」の授業実践 -箱ひげ図に焦点化して-
【取組内容】
平成24年度から、我が国の学習指導要領に初めて導入された高校・数学Ⅰ『データの分析』という単元は、大多数の教員に指導の経験がなかったため、その指導のあり方は、喫緊の課題であった。そのため、統計の世界でよく使われている「箱ひげ図」というデータ処理方法を用いた授業案を作成、先行実践を調査・分析し、その成果を日本数学教育学会等の関連学会において発表するなど、高校における数学教育研究の実践的な取組
【選考理由】
平成24年度から、我が国の学習指導要領に初めて導入された高校・数学Ⅰ『データの分析』という単元は、大多数の教員に指導の経験がなかったため、その指導のあり方を確立することは喫緊の課題であった。梅田氏は、統計の世界でよく使われている「箱ひげ図」という処理方法を用いた授業案を作成、先行実践を調査・分析し、その研究成果を、数学教育関係として最大で伝統ある日本数学教育学会等の関連学会において発表し、評価を得ている。
高校の数学教育にこのような実践的な方法を取り入れた研究は初めてであり、今後の継続発展が期待される。よって、アカデミア教育研究助成を授与するに相応しい取組と認めた。
助成額:10万円