会長挨拶
全国日本学士会は、1946年、戦後の混乱期に、京大の教授の先生方を中心に「学問の自由と民主化」を旗印に発足以来、学術文化、社会福祉、国際交流の分野で顕著な功績ある方への「アカデミア賞」の授与、わが国の教育現場において教育改善を実践されている教員を支援する「アカデミア教育研究助成事業」の実施、昭和21年創刊の学術誌「会誌ACADEMIA」の発行、一般公開の「学術シンポジウム」の開催等、地道な活動を続けております。 また、国際平和には国際交流、科学技術のシンポには産学交流、社会の発展には異業種交流の三大交流は、本会の理念でもあります。
想えば、20世紀は、歴史に類を見ない程の科学技術の進歩、社会の発展がございましたが、一方で多発する国際紛争、伝染病の猛威に悩まされ、環境破壊、食糧問題、人口問題等が残されたのも事実です。 物質文明中心、経済第一の反省から、21世紀は精神文化。人間第一の時代が望まれますが、現在多くの紛争があるのは誠に残念です。 政治の混迷、経済の低迷、社会の混乱と世は真に混沌とした状況にあってこそ、本会の三大理念はますますその重要性を増すものと信じます。
これからも、本会はパブリックボランティアとしての使命と新たな価値創設に精進して参りたいと思います。 何卒、本会諸活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人全国日本学士会
会長 真栄城 徳佳