陝西省大学生日本語弁論大会
本会は、1993年(平成5年)、中国国家教育委員会・元高等教育局長(日本語教育機関<大平学校>初代責任者、後に中国教育国際交流協会名誉会長)李滔氏の要請により、陝西省教育委員会及び陝西教育国際交流協会等、関係機関と協議を重ね、翌年の1994年(平成6年)から今日に至るまで、京都と縁の深い陝西省(西安市)において、日本語を専攻する大学生を対象とした日本語弁論大会を毎年開催しています。
―学生城としての西安市―
西安市は、京都と同じく悠久の歴史都市であり、かつ500以上の研究機関と、数十校の大学、全国より100万人超の大学生を抱える、別名「学生城」と言われる文化学術都市でもあります。
―陝西教育国際交流協会との共催―
本会は、1994年(平成6年)、陝西教育国際交流協会(陝西省教育庁所属、対外民間交流組織)と共催し、また中国教育国際交流協会及び京都外国語大学の後援のもとに、第一回陝西省大学生日本語弁論大会を西安外国語大学において開催しました。
以後、本会と陝西教育国際交流協会は、後援の中国教育国際交流協会及び京都外国語大学との4者による覚書を3年毎に取り交わし、覚書に基づき、西安における開催(10月)と、優勝学生3名の訪日招聘(翌年4月)事業を実施しています。
―大会の概略―
審査員は概ね、後援の京都外国語大学及び名古屋外国語大学の日本語学科の教授陣4名と、陝西教育国際交流協会の1名、計5名で構成されています。
成績優秀者(優勝・準優勝・特別賞)は、作文(30点)と弁論(70点)の成績結果により決定します。
作文は、大会当日の試験の場にて、日本で予め用意した課題を与え、400字程度、40分の制限内で仕上げた内容を審査します。
また、弁論では、一般的な「日中友好」になることなく、家族愛や友情等々、個人の考え方を鋭く評価できる課題を予め与え、6分~7分の持ち時間のもとで発表した内容を審査します。
大会出場者は、10校以上の参加校からそれぞれ選抜され、本科組(4年制日本語学部)と専科組(短大・私立大学)とに別れ、競いあいます。
陝西省教育庁並びに各大学は、日本語教育の総合的評価を競う場所としてこの大会を極めて重視しており、その結果は大学間の栄誉を競うものとして、教師・学生ともども1,000名以上の多くの視聴者を得て盛大に開催されています。