22年度 事業報告書

平成22年度事業報告書

事業の概要

平成22年度は、本会にとって大きな悲しい出来事があった。14年間の長きに亘り会長として本会の発展に尽くされてきた西島安則先生が、年度途中で不慮の病により逝去された。西島先生を失ったことは、本会にとって大きな損失であり、本会の管理運営さらには年度計画の実施に少なからず影響が及ぶことが懸念された。
しかしながら、急遽、会長代行に就任していただいた森田嘉一副会長、さらには真栄城 徳佳副会長の指導を得て、平成22年度事業計画及び本会の管理運営を滞りなく実施し、当初の目的を達成することが出来た。

主要事業であるアカデミア賞授賞事業は、2名の受賞者を得て、多くの会員の協賛のもとに盛大に実施された。
また、国際交流事業は、尖閣諸島問題が起因し日程と会場が変更されたが、予定どおり実施された。さらに、会誌アカデミアも隔月毎に年6回発行し、会員各位に配付された。
これら事業の実施に当たっては、平成22年度に見込んでいた会収入が減少したこともあり、予算面で厳しい状況にあったが、会全体の経費節減に努め、何とか当初計画を遂行することが出来た。平成23年度においても厳しい財政状況が続くことから、事業計画の見直し、経費節減が必要と思われる。
事業実施のほかに、かねてより検討を進めてきた定款の見直しについて、新定款の成案が得られ、平成22年度総会の承認、文部科学大臣の許可を経て施行された。

主な公益事業

1 文化(教育・学術)・社会・国際交流に貢献する優れた人材の発掘とその表彰および助成

(1)アカデミア賞授与並びに研究助成金の授与

平成23年2月4日、京都・新都ホテルにおいて、森田嘉一会長代行より、次の各氏に対し、アカデミア賞が授与された。

【文化部門】

東大寺長老・東大寺総合文化センター総長 森本 公誠 氏
「多年、日本におけるイスラム研究の発展と啓蒙に寄与すると共に、イスラム諸国や国際学会・宗教界での交流を通して、イスラム文明理解と宗教間の対話に尽した業績」

北海道大学名誉教授・NPO法人海ロマン21副理事長 角皆 静男 氏
「多年、大氣・海洋を通しての物質循環の研究を行い、地球科学、海洋学の発展に寄与すると共に、教育研究と啓蒙活動を通してその普及に貢献した業績」

2 教育・学術および文化に関する国際交流の推進

(1)日本語教育セミナーの開催

本年は日本語弁論大会の延期実施に伴い、日程を12月11日に変更して開催した。

会 場 : 西安交通大学・外分楼 午後1時~4時15分
講 師 :
森本 順子  京都外国語大学日本語学科教授
由井紀久子  京都外国語大学日本語学科教授
阿部  新  名古屋外国語大学日本語学科講師
オブザーバー:
堀川 徹志  京都外国語大学副理事長
岡本 俊裕  京都外国語大学中国語学科教授

西安日本語教師会会員及び中国側日本語教師参加者は、総勢50名。
会長上田行真氏の開会挨拶の後、全体セミナーを由井紀久子教授が講義担当。
続いて、森本順子教授、阿部新講師が実践報告とワークショップを、終了後、日本語教育の論議や今後の学術向上のために、日中双方から意見交換を行った。

(2)第16回陝西省大学生日本語弁論大会の優勝者一行訪日受入れ

平成21年10月に実施した第16回陝西省大学生日本語弁論大会の優勝者一行4名が平成21年5月11日、西安発北京経由で関空に到着した。一行は20日までの10日間滞在し、京都府、府教育委、京都市、京都新聞社等各後援団体を表敬、引続き、京都外国語大学、名古屋外国語大学を訪問し、京都、奈良、大阪、名古屋、東京の各地を見学した。また、第11回の弁論大会から?経済広報センターの協賛が始まったこともあり、一行は名古屋より東京へ移動し、経団連会館において協賛企業代表者を前にミニ弁論発表を行い、出席者に深い感銘を与えた。併せて東日本支部の歓迎を受けた後、文部科学省高等教育局長を表敬訪問し、同月20日、成田空港から無事帰国の途についた。

引率者  高   強  陝西教育国際交流協会理事
学 生  李   雪  西安外国語大学 4年生(女性)
学 生  董   伟  西安外事学院  3年生(男性)
学 生  卢 妞 妞  延安大学    3年生(女性)

(3)第17回陝西省大学生日本語弁論大会の開催

第17回陝西省大学生日本語弁論大会は、9月に起きた尖閣諸島問題に起因して、当初計画では平成22年10月24日(日)西安交通大学で開催する予定であったが、12月12日(日)に延期され、西安古都新世界ホテルに変更して実施した。
今回も国際交流基金はじめ従来の各後援団体に加えて、(社)日本貿易会および経団連傘下の企業三社の協賛を得て開催した。今回は陝西省各大学から選ばれた本科22名、専科八名、計30名の学生が参加して午前は例年どおり感想文の作成、午後は「あの時の、あのひと言」と題した弁論を行い、審査の結果、次のとおり優勝者を決定した。

「本科」
優勝   陆 艳 霞  西安外国語大学 4年生(女性)
準優勝  詹 雪 云  長安大学     3年生(女性)
特別賞  季   丹  西安交通大学  3年生(女性)

「専科」
優勝   黄   薇  西安外事学院  3年生(女性)
準優勝  蔡   遣  西安外事学院  3年生(女性)

本年は上海万博開催の年にあたり、万博入場者は7,300万人と予想以上に多く、中国の経済成長は世界の注目の的となっている。中国の経済成長率は、ここ5年間毎年11%近く他国に比して非常に高いとされているが、大学卒業後の就職率は60%前後で推移しており、学生は多国籍企業への就職も視野に入れて就職活動を行っている。

3  教育、学術、文化に関する講演会の開催

(1)本部事業として

日 時 : 平成22年6月26日(金)午後3時30分より
会 場 : 京都・新都ホテル
講 師 : 同志社大学心理学部教授 内山伊知郎 氏
テーマ :  「生涯を通した健やかで安心な発達のために」

日 時 : 平成23年2月4日(金)―アカデミア賞受賞記念講演―
会 場 : 京都・新都ホテル
講 師 : 東大寺長老 東大寺総合文化センター総長 森本 公誠 氏
テーマ :  「学 無 涯」

日 時 : 平成23年2月4日(金)―アカデミア賞受賞記念講演―
会 場 : 京都・新都ホテル
講 師 : 北海道大学名誉教授・21海ロマン副理事長 角皆 静男 氏
テーマ : 「科学的手法によるホリスティックな地球環境科学の開拓」

(2)支部事業として

①沖縄支部夏季講演会
日 時 : 平成22年9月12日(日)午後6時~9時
場 所 : ホテルロイヤルオリオン「旭の間」
講 師 : 沖縄県副知事・上原良幸氏
テーマ : 「沖縄21世紀ビジョン─交流と共生の拠点をめざして─」

②沖縄支部新春講演会
日 時 : 平成23年3月21日(日)午後6時~9時
場 所 : ホテルロイヤルオリオン「旭の間」
講 師 : 沖縄大学客員教授 又吉盛清氏
テーマ :  「沖縄初の外交官:田場盛義氏の生涯」

その他の事業

1.会員のための機関誌の発行

『会誌アカデミア』の発行
第121号 平成22年4月発行 アカデミア賞受賞記念講演録
第122号 平成22年6月発行
特集号「教育における国際科学交流の意義」
第123号 平成22年8月発行 会員寄稿集・理事会・総会議事録
第124号 平成22年10月発行
特集号「21世紀、環太平洋の政治と経済」
第125号 平成22年12月発行 会員寄稿集
第126号 平成23年2月発行 アカデミア賞受賞記念講演録

2.全国日本学士会館の維持と運営

役員会開催事項

第1回理事会          平成22年 5月10日   京都新都ホテル
第2回理事会及び評議員会    平成22年 6月18日       〃
通常総会             平成22年 6月18日       〃
緊急常務理事会         平成22年 9月12日       〃
アカデミア賞授賞者選考委員会  平成22年11月 22日       〃
第3回理事会           平成22年11月22日       〃
第4回理事会           平成23年 3月24日       〃

決算報告書(PDFファイル)

平成22年度決算報告書


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