平成23年度 沖縄支部新春講演会並びに賀詞交歓会
開催日時:平成24年2月5日(日)午後6時00~8時00分
開催場所:ホテルロイヤルオリオン2階(旭の間)那覇市安里
式次第
第一部
1.開会のことば
幹事 川満一彦氏
1.支部長あいさつ
全国日本学士会 沖縄支部長 狩俣真彦氏
1.講師紹介
幹事(メリーランド大学准教授) 石嶺栄一氏
1.講演
「沖縄空手と琉球の文化芸術」について
沖縄県立芸術大学学長
佐久本 嗣男 先生
1.演武
沖縄国際大学 喜友名 諒 氏
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第二部
1.副会長あいさつ
全国日本学士会副会長 真栄城 徳佳 氏
1.来賓あいさつ
元琉球大学学長 砂川 恵伸 氏
1.乾杯の音頭
前沖縄支部長 山内啓邦氏
1.懇談・余興(民謡)
沖縄宮古民謡協会 天久 勝義 氏 他
1.閉会の言葉
司会(幹事)
講演会の様子
沖縄支部新春講演会は沖縄のサクラ咲く暖かい日よりの、平成二十四年二月五日(日)那覇市内、ホテルロイヤルオリオン二階「旭の間」において開催された。
久しぶりの会合とあって、新春の多忙の状況にもかかわらず、真栄城徳佳本部副会長ご夫妻をはじめ多くの方々のご出席のもとに交流会を兼ねて和やかに行われた。会に先立って支部長の狩俣真彦先生がごあいさつを致し、昨年の大災害の被災者にお見舞いのことばを申し述べられた。
第一部の講演会は講師の紹介を幹事の石嶺榮一氏が努め、元世界空手チャンピオンで現在沖縄県立芸術大学の学長、佐久本嗣男先生をご紹介致し、早速、講演となった。佐久本学長は「沖縄空手古武道のはじまり」と題してのご講演の中に実践の空手を演武と共に披露された。
協力者は現学生空手日本チャンピオンの沖縄国際大学の学生に演武して頂いた。(三年次・総合文化学部英米学科喜友名諒君・二年次法学部法律学科金城新(あらた)君、一年次総合文化学部日本文学科上村拓也君)それぞれ三名とも佐久本門下生であり伝統的な空手としての攻防の技を理論的に組織体系化された基本型(形)の他に、佐久本先生の「アーナン」の技もみごとに披露し、会場狭しと迫真の技が披露される毎に参加者の息を殺した。
第二部においては副会長の真栄城徳佳氏のあいさつで始まり、「ささやかな会費で本会のパブリックボランティア活動を通して大きな社会的貢献が出来ると言う充実感」を喜びとする旨のあいさつに続き別紙のとおり「一昨年他界された西島安則前会長を偲び、先生の偉大な遺徳を更に発展させるべく第十代会長の森田嘉一先生を中心に新たな活動として前進せねばならない」と述べられ、本部からの祝電を披露し第二部の新年賀詞交歓会へと移った。
ご来賓を代表して、元琉球大学学長の砂川恵伸先生は「空手はそれぞれの体調に相応じて色々と展開されて良い」とし、本人もその愛好家であることを述べ、大変感激された。佐久本先生のご講演を大変喜ばれ、沖縄の空手が世界にその伝統文化としての広がりをもたらし健全な精神文化の慣用になられることを祈念して会員の弥栄を讃えた。次に前支部長の山内啓邦先生が乾杯の音頭をお執りになり支部創立十五周年を祝うと共に今年もお互いが龍(辰年)のように発展することを祈念し乾杯となった。
懇談の場は、沖縄宮古民謡協会会長の天久勝義氏を中心に役員一同による、「トーガニー」で始まり「根間の主」「大世栄」等のお祝いの歌を三味線の音色に添えて、披露され一段と会も盛会となった。同会は沖縄が日本復帰時に設立された頃から四十周年の期間その継承発展に努められ、祝賀の宴となった。
閉会は、幹事の許田英子さんが努め北部看護学校校長の山田先生を新入会員として紹介され、一応の中締めとなった。
次回は、夏期講演会を九月に開催する旨を伝え名桜大学学長に講演をご依頼する約束を致し、閉会となった。 (文責:川満一彦氏)
全国日本学士会副会長 真栄城 徳佳氏「平成二十四年新年会あいさつ」
先ずは新年明けましておめでとうございます。
本日は全国日本学士会沖縄支部の平成二十四年新年会に当り、公私共に何かとご多忙の中御来賓をはじめ多くの方々の御来席を賜り深く感謝申し上げます。
また先ほど沖縄県立芸術大学学長佐久本嗣男先生の「沖縄空手と琉球の文化芸術」と題するご講演は私共県民にとりましても大変意義深い内容で、先生の高いご見識とともに感銘深く拝聴させていたゞきました。
本当にありがどうございました。
尚、この度の会誌アカデミア一三一号は「沖縄支部活動十五年の歩みを記念して」新会長森田嘉一先生への毎日新聞顧問(元副会長)迫田太氏によるインタビューと共に、元琉球大学学長砂川恵伸先生、元沖縄大学学長狩俣真彦先生、沖縄国際大学学長富川盛武先生の夫々のお立場からの玉稿を寄せられましたことは会誌の充実と沖縄支部の名を高めるものとして大きな喜びであり誇りであります。
先生方に重ね重ね厚くお礼申し上げます。
想えば、平成五年、初代の元琉球大学医学部長の今は亡き大鶴正満先生を支部長として発足以来、二代目支部長に弁護士の山内啓邦先生そして今三代目支部長の元沖縄大学学長狩俣真彦先生を中心に着実に進展しつゝありますことは誠にありがたくこの上ない限りであります。
全国日本学士会も昭和二十一年発足以来、国際交流・産学交流・異業種交流を三大理念として地道な活動を続け六十年有余になりますが、第九代会長の元京都大総長西島安則先生の一昨年の御逝去によりその偉大な御遺徳を更に発展させるべく、十代会長京都外大総長森田嘉一先生を中心に鋭意努力しているところでございます。
活動内容として伝統あるアカデミア賞の授与、受賞者をはじめ各地での講演会と交流会、会誌の発刊等、中国での日本語弁論大会も十八回を迎えますが、これについては公益法人の法改定により新たな活動を模索中であります。
いつも申しますように政治の混迷・経済の低迷・社会の混乱と世は真に混沌として状況が久しく続いておりますが、小さな試験の中から宇宙の真理が発見され、生命の神秘がミクロの細胞に宿るように、社会の根源は人間一人一人にあることを思えば、全国日本学士会はいつの時代でも常にパブリックのボランティアの使命として会員お一人お一人の思いを大切に伝統を守りつゝ新たな創造を求めて精進して参ります。
どうぞ今後共変わらぬ御指導・御協力を賜わりますようお願い申し上げます。
どうもありがどうございました。
平成24年2月5日 全国日本学士会副会長 真栄城 徳佳