平成25年度沖縄支部夏季講演会を開催しました。

社団法人全国日本学士会沖縄支部 平成25年度夏季講演会を開催

日時:平成25年7月14日(日)
場所:那覇市ホテルロイヤルオリオン「旭の間」

狩俣真彦支部長挨拶狩俣恵一先生講演大浜暢明氏「高平良万歳」

 

 

 

沖縄支部においては、平成25年度夏季講演会を、平成25年7月14日(日)に那覇市内ホテルロイヤルオリオン「旭の間」において開催した。
来賓として沖縄国際大学理事長・学長の大城保先生、講師に同大学副学長の狩俣恵一先生を招き、多数の会員の参加により、交流会を兼ねた和やかな会合となった。
会は、まず狩俣真彦支部長の開会の挨拶に始まり、川満幹事による司会進行で進められた。

第一部の講演会は、講師の狩俣恵一先生の紹介に始まり、「琉球文化・高平良万歳」をテーマとする講演となった。
講演では、組踊りの世界の解説に加え、特別出演の沖縄国際大学・琉球芸能文学研究会 大浜暢明氏演出による組踊りが披露され、改めて琉球文芸の素晴らしさが確認された。披露された「高平良万歳」は、1868年(尚泰19年)には、氏族の独立した踊りとして一般化されている。
講師の狩俣恵一先生は、国学院大学教授を退任後、出身の沖縄に戻られ、現在、沖縄国際大学副学長として大学の運営に従事、さらには沖縄の民族学研究に関する著書を多数出版されている。
狩俣先生は、「人間・社会・文化を総合的に理解し、豊かな知性と感性を持つ人材を養成する」ことを教育研究上の目的とされ、その実践として琉球芸能文学研究会を創設された。同研究会は、明治神宮における儀礼学会25周年記念行事において、大浜暢明氏の舞をはじめとする琉球芸能を奉納し、今回の講演会でも、その舞が披露された。

来賓 沖縄国際大学学長 大城保先生挨拶

沖縄国際大学校友会名誉会長 岸本恵常幹事乾杯

余興「ハワイオキナワフラ」

 

 

 

 

第二部の交流会では、本部を代表して真栄城徳佳副会長の挨拶に始まり、続いて、来賓の沖縄国際大学学長大城保先生から挨拶狩俣真彦支部長挨拶狩俣恵一先生講演大浜暢明氏「高平良万歳」があった。
来賓の学長大城保先生は、学問の自由と民主化の重要性を取り上げられるとともに、社会経済の自立と持続そして発展に寄与することを教育研究上の目的として日夜取り組んでいること、全国日本学士会のさらなる発展が教養ある人材の養成に繋がるとの、本会に花を添えた挨拶があった。

来賓の挨拶に続き、真栄城副会長から沖縄支部20周年記念として、本会副会長山室隆夫先生著「不老長寿を考える」が会員に配付された旨の報告の後、森田嘉一本会会長の沖縄支部創設20周年記念の祝電が披露された。続いて、沖縄国際大学校友会名誉会長岸本恵常氏の音頭による乾杯に移り、本会の発展並びに20年に及ぶ沖縄支部の活動の重要性と、今後もその継続が求められている旨、沖縄支部創設二十周年記念への祝いの言葉があり、乾杯となった。

懇談に入り、会員の慶賀として、友利博明氏の沖縄税理士会会長就任の紹介があり、また、お祝いの余興として、沖縄ハワイフラ代表友利孝子氏他、多数の有志による踊りが披露され、会を盛り上げた。

閉会にあたり石嶺幹事により、二十年記念行事の節目として、次回、前沖縄振興開発金融公庫理事長・琉球大学名誉教授嘉数啓先生を講師にお迎えする旨挨拶があり、閉会となった。

「社団法人全国日本学士会 副会長 真栄城 徳佳 沖縄支部設立20周年記念挨拶」

真栄城徳佳副会長挨拶

今年は全国日本学士会沖縄支部結成以来20周年目に当たりますが、本日は何かとお忙しい中、御来賓をはじめ多くの会員の 方々のご参集をいただき誠にありがとうございます。

先程の沖縄国際大学副学長・狩俣恵一先生の御講演は、私共県民の歓心の高いテーマで、しかも私達素人にも大変わかりやすく、感銘深く拝聴いたしました。厚くお礼申し上げます。また来賓 沖縄国際大学学長 大城保先生挨拶沖縄国際大学校友会名誉会長 岸本恵常幹事乾杯余興「ハワイオキナワフラ」前の数々の踊りは、今日の集いに大きな花として深く感謝いたします。

先ずは全国日本学士会沖縄支部結成二十周年記念本当におめでとうございます。

想えば平成5年、初代琉大医学部長大鶴正満先生を初代支部長にお迎えして平成5年に発足以来、二代目支部長に弁護士の山内啓邦先生、そして今三代目支部長元沖縄大学長の狩俣真彦先生を中心に着実に進展しつつ20周年を迎えましたことはこの上ない喜びで、心からお礼申し上げます。

いつものことながら、全国日本学士会の生い立ちと活動についての大略を申し述べたいと思います。
本会は昭和21年の戦後の混乱期に京大教授を中心に「学問の自由と民主化」を旗印に発足以来、「世界の平和には国際交流、科学技術の進歩には産学交流、社会の発展には異業種交流」を三大理念として地道な活動を続けております。
メインの事業として、①学術文化、②社会福祉、③国際交流等に多大な貢献のあった方々へのアカデミア賞の授与がございますが、沖縄では、政治家の当間重剛、産業界の松岡政保、学術文化の大鶴正満の各先生方、医療人として私、真栄城が、授与されています。
また、会誌アカデミアの発刊、さらに中国での大学生日本語弁論大会は18回目まで開催されましたが、政情不安な今日、2年前から中止・延期の状況にあり今後の継続は不明です。
一昨年からは新たな事業として、教育の発展に著しい成果をあげた個人又は団体に対する助成制度も設けられております。

ご承知のように平成26年3月末までに法改定により公益法人か一般法人のいずれかの選択が必要ですが、本会としてはこれまでの流れもあり、活動の比較的自由な一般法人を選択することになりました。また先月の社員総会で役員の改選が行われましたが、最終的には来る7月24日の理事会で決定されることになります。
本会は、パブリックボランティアとして常に新たな価値創造を求めて邁進いたしております。どうぞ今後も御指導、御協力の程お願い申し上げます。

ご挨拶が長くなりましたが、今回は沖縄支部の設立20周年を記念して、本会副会長に就任されました、元京大病院院長の山室隆夫先生の御著書を今日ご出席の方々にご贈呈させていただきました。御笑覧いただければ光栄に存じます。

今日は本当にありがとうございました。


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