令和4年11月18日開催の理事会において、第11回(2022年度)アカデミア教育研究助成の選考を行い、次の1件に決定しました。
『グループ研究』
テーマ:芦北湾におけるアマモ場の再生~熊本豪雨災害からの復興~
応募者:熊本県立芦北高等学校林業科アマモ場再生研究班
【選考理由】
芦北高等学校林業科では、「地域と共に森を育て、川と海を育む」をスローガンに、日頃の授業で学ぶ森林・林業の知識や技術を応用し、地域の課題解決に取り組んでいる。その中で海草のアマモの再生研究は、20年前(2003年)に地元の漁師からの依頼を受け、活動を始めた結果、全国的にアマモの造成技術が乏しい中、独自で様々なアマモ場造成技術を考案し、7.5haのアマモ場に成功した。しかし令和2年7月豪雨の災害は、一夜にして長年築き上げてきたアマモ場が消失した。現在は「豪雨災害の復興」を合言葉にアマモが消失した約5.2haのアマモ場の早期再生を目指し、新たなアマモ場造成方法の研究に取り組んでいる。
以上のように、熊本県立芦北高等学校林業科の長年にわたる海草アマモの再生研究に基づく育成・造成の実践は特筆すべきものであり、環境教育及び地域の課題解決に多大に貢献したものとして、アカデミア教育研究助成を授与するに相応しいと認めた。