令和2年11月27日開催の理事会において、令和2年度アカデミア賞受賞者を次のとおり決定しました。
授賞式は、令和3年2月6日(土)午前11時から、都ホテル京都八条「末広の間」にて執り行います。
なお、新型コロナウイルス感染防止のため、例年授賞式とあわせ開催の記念講演及び祝賀懇親会は取止めとします。
【文化部門】
氏 名:絹川 正吉 氏
現 職:国際基督教大学名誉教授、元国際基督教大学学長
【授賞理由】
同氏は、米国のリベラルアーツ・カレッジをモデルとして創設された国際基督教大学においてリベラルアーツ教育の実践・具体化を実現するとともに、一般教育の理念が確立していなかった我国の大学教育において、リベラルアーツ教育の重要性を唱え、その充実・発展に貢献した。さらに、大学教育の本質を柱に据えた理論・実践の両面における精力的な活動は、多くの大学のカリキュラム・内容・方法や、教員の教育実践に影響を与を与えるなど、我国の大学教育の充実・改善に尽くした功績は多大なものがある。
以上のように、同氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑みて、アカデミア賞を授与するに相応しい人物と認めた。
【文化・社会部門】
氏 名:池上 惇 氏
現 職:京都大学名誉教授、一般社団法人文化政策まちづくり大学校代表理事
【授賞理由】
同氏は、社会の貧困と差別排除の構造を解明しスタートラインの平等と文化格差の克服の道を見出すなど、財政学並びに文化経済学分野において数々の優れた業績をあげるとともに、その成果を社会に還元し、地域社会の貴重な文化を文化資本と位置づけ、地方と都市を結ぶ生涯教育と生涯研究の拠点とする「ふるさと創生大学」を立ち上げるなど、地域振興と生涯教育の発展に多大な貢献を果たした。
以上のように、同氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑みて、アカデミア賞を授与するに相応しい人物と認めた。
なお、同氏の功績が文化及び社会の分野に及んでいるところから、文化・社会部門での選出とした。