令和4年度アカデミア賞受賞者の決定及び授賞式のお知らせ

令和4年11月18日開催の理事会において、令和4年度アカデミア賞受賞者を次のとおり決定しました。
授賞式は、令和5年1月28日(土)午前10時から、都ホテル京都八条「陽明殿」にて執り行います。

【文化・社会部門】
受賞者: 山極壽一氏
現 職:総合地球環境学研究所所長、京都大学名誉教授、前京都大学総長
【授賞理由】
氏は、40年近くにわたり、中央アフリカ熱帯雨林における自然と人間に関する調査研究に従事、とりわけ野生ゴリラの詳細な生態・社会の解明は、初期人類の生活・社会の進化史を再構成するなど、霊長類学・人類学分野に多大な貢献を果たした。さらに、コンゴ民主共和国地元におけるゴリラを始めとする自然と人の共生、保護と地域開発に関わるNGO活動を推進するなど、実践的研究にも深く関わっている。また、長年の研究から得られた知見を活用し、「こころ」や少子・高齢化等、現代社会が抱える問題に向けて積極的に発信するなど、幅広い活動を展開している。
以上のように、氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑みて、アカデミア賞を授与するに相応しいものと認めた。
なお、同氏の功績が文化及び社会の分野に及んでいるところから、文化・社会部門での選出とした。

【文化・社会部門】
受賞者:小泉 凡氏
現 職:小泉八雲記念館館長、島根県立大学短期大学名誉教授
【授賞理由】
氏は、作家・英文学者・ジャーナリストとして評価されてきた小泉八雲を、日本、米国における民俗学の先駆者として民俗学史に位置付けるとともに、その民俗学的業績に注目し、八雲の松江時代の超自然的伝承採集と晩年の怪談創作の強い因果関係を究明した。またその研究を活かした社会的実践は、地域の活性化、交流人口・関係人口の拡大に貢献している。さらに、山陰日本アイルランド協会設立に参画し、アイリッシュ・フェスティバル、国際シンポジウム、各種の企画展を開催するなど、八雲の祖国アイルランドとの文化交流にも尽力している。
以上のように、氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑みて、アカデミア賞を授与するに相応しいものと認めた。
なお、同氏の功績が文化及び社会の分野に及んでいるところから、文化・社会部門での選出とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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