令和7年11月21日開催の理事会において、令和7年度アカデミア賞受賞者を次のとおり決定しました。
授賞式は、令和8年2月7日(土)午前10時から、都ホテル京都八条「陽明殿」にて執り行います。
【文化・社会部門】
受賞者:西田 睦氏
現 職:東京大学名誉教授、琉球大学名誉教授、前琉球大学学長、沖縄県立芸術大学理事
【授賞理由】
氏は、長年にわたって水圏生物、主として魚類の分子進化生物学の研究に取り組み、とりわけヒトに進化する以前の遠い祖先ともいうべき魚類の系統的位置づけに関わる国際的な総合研究「ミトコンドリア全ゲノム分析を通じた魚類の大規模系統解析」の推進は大きな成果を挙げ、世界的にも高い評価を得ている。さらに系統地理学や保全遺伝学の研究と普及にも努める一方、琉球大学第17代学長として「地域とともに未来社会をデザインする大学」、「アジア太平洋地域の卓越した教育研究拠点となる大学」を目指して、同大学の経営・運営および改革に尽力するとともに、それを基軸にした沖縄地域の発展に努めた。
以上のように、氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑み、アカデミア賞を授与するに相応しいものと認めた。
なお、同氏の功績が文化及び社会の分野に及んでいるところから、文化・社会部門での選出とした。
【社会部門】
受賞者:辰野 勇氏
現 職:アウトドア用品メーカー「モンベル」創業者・会長、登山家、冒険家、京都大学特任教授、北海道大学客員教授、天理大学客員教授
【授賞理由】
氏は、全国126店舗、スイスと米国に各2店舗の直営店を展開するモンベル社を創業し、「自分たちがほしいものを作る」ことを原点として登山用具を中心に約4,000点の製品の開発・製造を手がける一方、社の企業使命として、アウトドア活動の普及を通じた自然環境保全、エコツーリズムによる地域経済活性化、第一次産業(農水産業)支援、災害時の被災地支援・復旧活動、バリアフリー社会の実現などの幅広い社会活動に取り組んできた。これら自らが先頭に立って牽引し取り組み成果を挙げた氏の功績は、高く評価されている。
以上のように、氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑み、アカデミア賞を授与するに相応しいものと認めた。
【国際部門】
受賞者:南 研子氏
現 職:特定非営利活動法人熱帯森林保護団体代表理事長
【授賞理由】
氏は、特定非営利活動法人熱帯森林保護団体(RFJ)を創設し、30年以上にわたってアマゾン川の支流、シングー川流域に暮らすインディオの村に通い続け、生きる基盤となる森を守る先住民の暮しや文化を継承する支援活動を継続してきた。それは、通算2千日に及ぶ先住民と暮らしを共にすることによって初めてなし得た、瞠目すべき優れた取り組みと評価される。村の若者が自立的に生きていけるための消防団事業、養蜂事業、教育事業、女性の経済的自立支援事業、文化の保存と継承事業、水銀汚染対策事業、医療支援事業などの具体的な支援を進め、地球の肺とも称されるアマゾン熱帯森林の危機的状態を保全する今日的意義に関するメッセージを世界に発信し続けた功績は、高く評価されている。
以上のように、氏の顕著な業績、並びに高い人格、識見を鑑み、アカデミア賞を授与するに相応しいものと認めた。
